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年上のカノジョ

第7章 動きだすココロ

「祐樹、行こうぜ」

友洋がやってきた。
細身のジーンズにTシャツだけのラフな姿だけど、友洋が着るとなぜかさまになる。

俺はといえば、ハーフパンツにTシャツというさらにラフな姿だったりする。

遥たちとは駅前で待ち合わせだ。ひかるさんが電車で来るらしい。

「遥さん、浴衣だったりして?」

友洋は何だか嬉しそうだ。

「いや、ないな。遥、面倒臭いの嫌いだったからな」

「そりゃ昔の話だろ」

「あいつの性格昔と変わってねえよ」

「じゃあさ、昔どんな人がタイプだった?」

「知るか!そんなん」

そんな軽口をたたきあっていると、駅に電車が着いたのか、どっと人があふれてきた。
夏祭りに来る人が多いと見えて、浴衣姿の女の人がたくさん目についた。

何か、浴衣って……

「浴衣ってさ、何か色っぽいよな」

思っていたことのドンピシャを友洋が言う。

「あ、ああ…」

「だよなー!」とか思い切り乗る気分になれず、曖昧な返事をした。

その時。

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