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年上のカノジョ

第7章 動きだすココロ

「何?」

「あの…ね、連絡、しなくていいと思う…」

「え?」

遥は何だか言いにくそうにもじもじしている。

「なんで?」

「あのね…」

「うん?」

「えっと…その…ひかるには、内緒ね?」

「うん」

ただならぬ雰囲気に胸がドキドキする。

「ひかる、ね…友洋君のこと、好きになっちゃったみたいなの」

「え?」

「この間サッカーの試合見に行ったでしょ?」

「うん」

「そしたらその時に友洋君のこと、すごく気に入っちゃったみたいでね」

ひかるさんは遥と同い年で、友洋は俺と同い年だ。つまり、年齢差は同じ。

遥は俺たちを弟のように思っている。でも一方でひかるさんにとっては友洋は恋愛対象だ。

これって……

考えようによっては、遥にとって俺も恋愛対象になる可能性がある、ということだ。

「もう少し、二人でいさせてあげてもいいかな、なんて思ってるんだけど…友洋君に迷惑かな?」

「いや、いいんじゃねえの?別に彼女いるわけでもないし、ひかるさんみたいに綺麗なお姉さんと一緒ならそれはそれでいいと思うけどな」

友洋が遥に告白したことを全くしらないふりで言う。

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