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年上のカノジョ

第1章 家庭教師が来た!

今日はとりあえず俺の現状(要するに成績だ)を遥に伝え、苦手な教科を見てもらうことになった。

「祐樹、これはおばさんが怒るのわかるよ」

「わかる?この気持ち。本当に困っちゃうのよ」

テストの成績を見て苦笑いする遥と、味方を得て嬉しそうな母さん。俺はただ耐えるのみ。

「まずは一番苦手そうな数学からかな。今日は宿題とかある?」

「あるよ」

数学の先生は厳しい。毎日ノート1ページ分、何でもいいから問題解いてこいって言う。面倒だから小学生なみの簡単な計算を適当にやってったら、職員室に呼び出されて怒られた。
それ以来、とりあえずちゃんとやるようにはしてるけど、わからない問題はどうあがいたってできるようにはならない。

宿題について説明すると、遥はノートを見せろと言ってきた。
教えてもらうんだから見せるのは当然だけど、何だか恥ずかしい。

「う〜ん…」

俺のノートを見ながら遥は難しい顔をしている。

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