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「こっち…かな」

淡いピンクのほうを指差すと、ひかるさんは嬉しそうに笑った。

「あ、やっぱり？私もこっちがいいと思ってたんだぁ」

「それなら別にオレに聞かなくても…そういうの、センスないし…」

「ううん、いいの！友洋君が好きなほうにしようって思ってたから」



…ああ…ヤバい。この笑顔、この言葉、ぐいぐい引き込まれてく…もう何か勘違いしそう…



ひかるさんはさっさと支払いを済ませると、オレにそのネックレスを渡して破壊力抜群の笑顔で言った。

「ねえ、つけて」

返事も聞かずに髪を少し持ち上げて背中を向けてくるひかるさん。
その無邪気な強引さがどんどん二人の距離を縮める。

白いうなじにドキドキしながら、後ろから手を回すようにしてネックレスをかける。留め具をしっかりひっかけて…出来上がりだ。

「うんっ、ありがと！どう？」

「似合ってますよ」

「ふふっ、嬉しいな」

ひかるさんは再びオレの手を握ってきた。

そして。