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年上のカノジョ

第8章 ひかると友洋

「あのね…友洋君って、彼女、いる?」

今までの明るい声とはうってかわった真剣な声色で聞いてきた。

「い、いや…いないけど」

オレの手を握るひかるさんの手に、ぎゅっと力がこもる。



これって、もしかして…



一種の予感のようなものがあった。

予感、というよりそれは確信に近い。





「あの、さ……私、友洋君のこと、好きになっちゃった……」





照れているのか、オレの方を見ないで言うひかるさん。

冷静に受け止めているように見えたかもしれないが、オレの心の中ではもう一人のオレが大暴れをしていた。



(マジかよ!?こんな可愛いひかるさんが、ほとんど何も知らないオレなんかに本気になるわけねえよ!…ってことはオレ、遊ばれてんの?それはそれで辛いし!ヤベえ、どう返事したらいいんだ〜〜?)



「…なんていきなり言われても困るよね…」

少し困ったようなひかるさんの声。
オレは、素直な思いを吐き出した。

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