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年上のカノジョ

第8章 ひかると友洋

遥さんを好きだった気持ちはどこへやら、オレはすっかりこの小さくて可愛いヒトの虜になりつつあった。

「ちょ…な、泣かないでくださいよ…」

「ごっ、ごめっ……でも…でもっ、う、う、嬉し、かった、から…っ」

あああ、もう!
そういうの聞いたら、可愛いとしか思えなくなる。友達になって、とか言ったけど、もういっそ付き合ってもいいかなと思う。



…いやいや、待てよ。
今「付き合う」とか都合のいいこと言って、半年もしたら別れてた、なんてことになったらひかるさんを悲しませてしまう。
どうせ付き合うなら、ちゃんと幸せにしたい。



だからオレは泣いてるひかるさんをぎゅっとしてみたい気持ちはてんこ盛りあったけど、ぐっと我慢して頭を撫でるにとどめておいた。



頑張ったぞ、オレ。

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