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さすがに、本人に「緊張して眠れなかった」なんて、恥ずかしくていえない…。

「？　岩ちゃん？」
「えっ？　あ、ゴメン！」

「…岩田さん。」
「あ、はい！」
突然、澪音ちゃんに呼ばれ、少しビックリしてしまった。

「ちょっといいですか？」
「あ、はい…。」

俺は、手招きされた方に行った。
…要は、澪音ちゃんに凄く近い、という事。

「岩田さんって、りんの事どう思ってるんですか？　…まあ、私に嘘つけると思わない方が良いですけどね。」
「えっ…。」
…要は、その推測があってるか確かめたい、って事？

「素直に言ったらどうですか？　りんの事が好きだ、って。」
澪音ちゃんは、さらっと俺の気持ちを言ってきた。

「ちょっ…！　何でその事知ってるの？」
「あ、じゃあ認めるんですね？」
「う…、うん…。」
「じゃあ、話が早いですね。　岩田さんは、素直に顔に出るんですよ。　りんといる時、凄く幸せそうな顔してて…。　…自分で気付かなかったんですか？」
「はい…。」

「鈍感なんですね。　…まあ、りんも鈍感ですからお互い様ですね。」
「…ん？　どういう意味？」
「それは、自分で確かめてみて下さい。」