Love Days ~大好きなヒト~
第7章 お別れパーティー
「多分ね、この中で気付いていないのは鈴音ちゃんだけだと思うよ。」
「あ~。 りんちゃん鈍感ですから。 有り得るとは思いますよ。」
「あ、鈍感なんだ。」
「はい。 昔っからですよ~。」
「へえ~。」
俺の目の前で、隆二さんと直己さんが言っている意味が分からなかった。
「え、ちょ…っ! えっ?」
「言葉になってないよ?(笑)」
「だって…! え?」
「まとめてから話そうね?」
「あ、はい…。 えっと…、皆さん、気付いていたんですか?」
「うん。 気付かない方が可笑しい位。」
「嘘…。」
「大丈夫。 さっきも言ったけど、りんちゃんは気付いてないからさ。」
「あ、良かった…。」
それから少しして、時刻は22:30…。
その時、急に隆二さんが声を上げた。
「あっ!」
「え、どうしました?」
「今、何時?」
「10時半、っすけど…。」
「ヤベえ…。」
「何がですか?」
「叔母さんに怒られる…。」
「え。 叔母さん、って誰ですか?」
「りんちゃんのママ…、って言えばいい?」
「ああ…。」
「遅くなって、って絶対に言われる…!」
そう言って、隆二さんは鈴音ちゃんの髪を撫でていた。