
保健性活委員
第3章 ふたりで
高野くんの顔を見ると昨日のことを思い出し恥ずかしくなる。
「あ...おはようございます..」
高野くんの顔を見れなくて、目をそらすと横にいた片瀬くんと目があってしまった。
「おはよう」
笑顔で挨拶をされただけなのに、頬が赤く染まる。
「お、おおはようございましゅ」
「ふふっ」
緊張して噛んでしまい片瀬くんに笑われてしまった。
「そんなことより!」
いきなりズイッと高野くんが目の前に出てきて
「え、」
驚いて一歩後ろに下がってしまった
「白石さん昨日はごめんね」
「えっそんな!こちらこそ、ありがとうござ「ねぇ、白石さん、昨日こいつと何回した?」
「はぁ!?お前何言ってるんだよ!!」
高野くんの顔が林檎のように真っ赤になって、片瀬くんに怒鳴っている。
.........ん?
何回....した...?
「!?」
「片瀬..それは聞いちゃいけない」
今まで黙っていた朱里が私達の様子を見かねてかばってくれた
「えー佐野も気になるだろ?」
「確かにね、でもそこは我慢でしょ」
自分はちゃっかり聞いたのに..
かばってもらってるし言わないけど
「えー」
「ほら見なよ、回数聞かれただけでこの血色の良い顔」
高野くんと私を見て2人は吹き出すように笑いだす
「そうだな、これで大体わかるな」
「でしょ」
そんなことをしていたら、予鈴が鳴り、血色の良い顔でクラスに向かった
