
保健性活委員
第3章 ふたりで
「沙織ー、お弁当食べよー」
朱里がピンクの可愛い包みを持って来る
「あ、ごめん、なんか先生に呼ばれてて」
「えー、時間かかるの?」
「わかんないや」
本当に何のことなんだろう..
「わかった。遅かったら先に食べてるねー」
「うん、ありがとう」
そろそろ行こうと教室を見渡すと
.............
高野くんが...いない....?
「朱里、高野くんって..」
携帯をいじっていた朱里が至極当然のように
「2時間目のときに帰ったよ」
んーあれー
「何?高野に用でもあるの?」
「いや、一緒に呼ばれてるんだけど...」
「あー、呼び出しってHIなの?」
「うん、多分」
「まあ......頑張れ」
朱里のエールを受けて、重い足取りで職員室に向かう
