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保健性活委員

第3章 ふたりで


「失礼します、吉永先生いらっしゃいますか」


お昼休みというだけあって、沢山の生徒が出入りしている


ざわざわとする職員室の右奥に昨日見た吉永先生が手招きしている



「吉永先生、白石です」



「あれ、高野くんは?」



「すいません、早退したみたいです。」



「あー、サボりね」



先生は自分の机の上をさぐりながら、納得・納得っていう顔をしていた


「あ、今日呼んだのはね、昨日のことでねー」



昨日のHIの活動のこと.....?


「あなた達、ちゃんと活動しなかったでしょ」



「........?」


ちゃんと活動..活動って.......



「え?」



「わかるんだよー、何年やってると思ってるのー」


先生は机の引き出しを開けて1枚の紙を取り出した




「毎年いるのよー、まぁ白石さんはサボろうとかじゃないだろうから今回は別にいいけどね」



「あ...はい」



「この紙に昨日出来なかった分の振りかえの日付を記入して提出してね
本当は今日できたら良かったんだけど、さぼりやがってね」



とことん呆れたように盛大にため息をつく先生


どういう反応をしたら良いかわからなくてとりあえず黙っていたら



「まあ、そういうことで今週中によろしく」


うぅうお、まじか.....

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