
保健性活委員
第2章 初めての委員会
キーンコーンカーンコーン
「はい、じゃあ今日はここまで!」
「気をつけー礼!」
『ありがとうございました』
「...ありがとうございました」
1人遅れて挨拶をつぶやくと、ついに放課後になってしまった
あー行きたくない....
ガラッ
「おっす」
.......来た...
放課後に登校してくる男
この人が、私と共にHIになった噂の高野くんだ
保健性活委員は他の委員とはちがくて休んだりすると指導を受けたりすることになってしまう
だからこそ、学校中で悪くて有名な高野くんでも委員のために学校に来ることは当然である
悪いとは言っても、明るい性格で他人を傷付けたりは決してしないためクラスの皆からは人気がある
「おい、お前来たのかよ」
「仕方ないだろ、俺HIになっちゃたみたいだしな」
「お前が来ないからだろ
サボらないでちゃんと毎日来いよ」
「んー、まっ努力するよ」
高野くんとその友達の片瀬くんが話している声が耳に届いてくる
私もそろそろ割り切らなきゃ!
よし、準備するか!
私は意を決してかばんに荷物をしまいはじめた
「あっそうだ!白石さん!」
え?
「あ....はい?なんですか?」
「これから、よろしくね?」
......そんなニコッと笑顔見せられても.....
「........はい」
大丈夫かな....
