
保健性活委員
第2章 初めての委員会
「白石さん、クラスごとに座るんだってー
こっち座ろ?」
高野くんに声をかけられて急いで高野くんがいる席のほうに戻った
それから間もなくして担当の吉永先生が入ってきた
「はーい、じゃあ皆席座ってー
これから色々説明するから担任からもらったプリント出してー」
私はかばんの中から3枚のプリントを出した
先生は結構アバウトに説明を始め、5分足らずで説明を終えた
「えーと、ここまででわからないこととかある人居る?」
「.............」
「大丈夫そうね、じゃあ早速今日の活動にうつりましょう」
教室内は少しざわついたが、私と高野くんはずっと黙っていた
「じゃあ、各ペアで移動してねー
この紙にこれから毎回”する”部屋が書いてあるからちゃんと見て行ってねー」
そういって、先生は紙を黒板に貼って教室を出て行った
いよいよか......
頑張らなくちゃ...
「.....じゃあ、移動しよっか?」
「うん......そうだね」
私も高野くんにうながされて腰をあげた
1歩1歩”する”部屋に近づくごとに気分が悪くなっていく
どうしよう.....
気持ち悪い........
でも、成長しなきゃ....
大丈夫....
「大丈夫?白石さん?」
高野くんが心配そうに私の顔を覗き込んでいる
「.......うん、大丈夫」
大丈夫..
そうこうしているうちに、部屋についた
「とりあえず、ここに座りな?」
部屋に入り、ソファに座らせられた
「はい、これお水」
「あ.....ありがとう」
高野くんがとても優しくしてくれて、少し気分が良くなってきた
「辛かったら、肩貸すから寄りかかりな」
「だいじょ「ほら」
クイッと半ば無理矢理に頭を高野くんの肩に乗せられた
ちょっとドキッとしたが、すぐに甘い匂いがしてなんとなくホッとした
