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片思い

第5章 苦しい想い

とはいったものの…
富岡君くんは私のこと意識していない…。

私だって話す内容もなくて…。

そう。
またいつも通りの生活になっていた。

「きっともうすぐで席替えだよねー」

女子達がはなしている。
席替えなんて嫌だ。私だけの横顔。
それが見れなくなるなんて絶対に嫌。

キーンコーンカーンコーン♪

次の授業中は学活だ。
なにするんだろぉ…??

「めんどくさいから早めに席替えを行う」

先生の言葉で皆は騒がしくなった。
くそ担任…。心の中でおもいとどめた(え

みんなドキドキしている。

私だけがとても暗い顔していただろう。

富岡君は興味なさそうに窓の外を
眺めていた。

いつもだったら、マネをして私も窓の外を
見るところだがそんな余裕もない。

ひたすら、神様にお願いをしていた。
これ以上離れたらきっと会話する
チャンスなんてないだろうし…。


みんなクジを引き終えて新しい席にすわった。


神様っていないんだね。


そう気づかされた…。


富岡君は窓側の後ろの席。
私は廊下側の前から2番目。

最悪…。
こんなに離れた。
しかも富岡君は後ろ側だから振り返る
訳にもいかない。
授業中の楽しみがきえた。

私の隣は太田くん。
何となくバレそうでこわい。

富岡君の隣は梨花(りか)。

すごく明るいがうるさがられている。
私とも仲がいい。
見た目はフツーにかわいい。
笑うと目がたれて笑顔が特にかわいい。
ただし声がでかく、下ネタが激しい。

きっと梨花は富岡君のタイプじゃないよね…?
私は少し安心していた。

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