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片思い

第5章 苦しい想い

ベッドに入り寝ようとした。

目を閉じると今日のことがフラッシュバック
する。


あたし…たかが富岡君におはよって
言えただけで距離が縮まったかもなんて
考えてバカみたい…。

笑いあえた訳でもなくて。
私何やってんだろ…。

もっと積極的にいかなきゃって
わかってるのに。

それができない。

あなたと目があうと声が震えるの。

好きすぎてあなたの笑顔が見れれば幸せ
だったはずなのに。


私…ヤキモチやいてるみたい…。


私も 駿 って呼びたい。

大好きなの。

思ってるだけじゃ届きませんか?



きっと、この恋は声に出すこともなく。

伝わることもなく。

終わることもないでしょう。



私には伝える勇気なんてないもの。

私は弱い。 傷つくことから逃げてばかり。

でも、諦めることなんて不可能。
私にはあなた以外の人になんていないんだから。

涙が頬を伝う。
「うぅ…ヒック…ヒック…」

声を押し殺して泣いた。
「駿…ヒック…す…好きだよぉ…ヒック」

涙が次から次から溢れてくる。

まるで富岡君に対する気持ちが
溢れてくるみたいに…。

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