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片思い

第6章 諦めたい心

近くの公園に入った。
公園と言っても遊具は色あせたブランコしかない。
人気がなく人があまり来ない寂しい公園。
私はこの公園に来てブランコに乗るのが好きだった。
今は11時。
もちろん公園には誰もいない。

いつものようにブランコに乗る。
久しぶりだった。

寂しげな公園。
私の悲しさを引き立てる。

恋って何のためにするのかな?
幸せな気持ちになるため?
強くなるため?

惨めな気持ちになるだけじゃん…

あなたの事いつか忘れる日がくるのかな。
あなた以上に人をすきになれる日が
くるのかな。

私の想いは重すぎた?
ドキドキするってより胸が苦しくて
呼吸を忘れちゃうくらいなの。

受験勉強に集中しよう。
こんなこともぅ忘れたい。

「よしっ!!帰ろ。」

自分に言い聞かせるように呟いた。

ブランコを大きくこいで飛び降り
家に向かって足をすすめる。

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