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片思い

第6章 諦めたい心


「ただいまぁ」
お母さんがいる。
「あら!おかえり。どーしたの?」
「頭痛かったから帰ってきた…」

(痛いのは心だけど…)

「大丈夫なの??」
「うん。しばらく寝てれば大丈夫だよ」

自分の部屋にいく。
鞄を投げて制服のままベッドへダイブ。

心が疲れていたようだ。
自然と私は寝ていた。

起きた頃には夜の7時。
「おなか…減らない…」
何もやる気がおきない。

メールが沢山来ていた。
返信も返さずに机に向かってノートを
開く。

このノートは富岡くんに恋してから
ほぼ毎日書き続けているノートだ。
内容は日記みたいな感じ。

このノートには富岡くんへの思いが沢山
詰まっている。
特に良いことがなかった日は1ページ
嬉しいことがあった日は2ページ。
こうして今まで書いてきたノート。

気付けば最後のページだった。
「ちょうどいいじゃん…」

私はペンをもつ。
そして殴り書きした。


辛い…。
もぅ諦める。

さようなら。



書いた瞬間涙がこぼれ落ちた。
ノートが涙で濡れる。

ボールペンで書いた字が涙でにじむ。

「ばい…ば…い…」
声をつまらせ泣きながら言った。

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