
愛なんていらない
第2章 好きの違い
―――
あれからあっという間に時間が過ぎ、もう放課後。
今日は終わるのが早い。
時間が過ぎていくのが
今までで一番早い気がした。
いきなり起きた出来事。
まだ、私には現実味がない。
(さぁ、帰ろ‥‥‥考えても意味ないし…)
優真は私のことが好きなのか…。
もしくは、流れ‥‥?
そんなことが頭をよぎる。
「よっ、どした?なんかあった?」
後ろから優真に声をかけられた。
「えっ…!あ、いや別になんも。」
(びっくりしたぁ…)
ふーん。とうなずく優真。
「遥香…トイレ…行ってて。」
「えっ…あ、うん、なんで?」
「行けばわかる。」
