妖魔滅伝・団右衛門!
第4章 足軽退魔師団右衛門
だが、団右衛門は嘉明にのし掛かると、へらへら笑いながら嘉明の首元に唇を落とす。まごう事なき酔っ払い、嘉明は話にならないとすぐに気付いた。
「いや、いい。離せ、団右衛門。私は起きる」
「んー、んな事言うなよ。せっかく二人なんだ、いい事しようぜ……」
胸に手を這わされると、起き上がろうとした嘉明の力が抜ける。突起を舐められると、もう体は頭の制御を離れ始めていた。
「くっ……よせ、今は、こんな事している場合では」
「オレはしたいんだ。いつだってあんたのやらしい顔眺めて、むちゃくちゃにして、鳴かせてやりてぇ」
あまりに正直すぎる物言いに、嘉明の顔が羞恥で真っ赤に染まる。そして団右衛門の呟きは、まだ止まらなかった。
「好きなんだよ……いつだってあんたを押さえとかねぇと、いつ捨てられっか分かんねぇだろ。こんなに好きなのにさ」
「……団、ぅくっ!」
団右衛門は指を嘉明の後ろに突き入れると、いつもより乱暴に掻き回す。酔っているせいで余裕がないのだろう。雑にそこを解すと、嘉明をうつ伏せにして自身を沈ませた。
「やめ……ぁあっ!」