『妖魔滅伝・団右衛門！』第7章「さすらい団右衛門」　197ページ

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妖魔滅伝・団右衛門！

第7章さすらい団右衛門

　
「ぁうっ、んん、やぁっ！」

「儂と八千代が一つでなければ、嘉明を手に入れる事は出来ん。余計な意志は全て捨て去れ……考えるのは、儂だけでいい」

「くっ……ざ、けるなっ、嘉明さま、は、儂の」

　八千代は全身を駆ける快楽に抗おうとするが、深く突かれると意志が霧散していく。絶頂が迫るほど、八千代の頭は悠久に支配されていった。

「ゃ……やだ、もう、ぼくは……っ」

　言葉さえ許さず、悠久は八千代の口を口付けで塞ぐ。上からも下からも与えられる悠久の存在に、八千代の目は次第に虚ろになっていった。

「それでいい。お前は所詮……儂の餌よ」

　悠久の精が注がれた瞬間、八千代は痙攣を起こし、事切れたかのように力を失う。息を整え汗を拭うと、悠久はずるりと逸物を抜き、八千代の頭を掴んで人形を置くかのように座らせた。

「今は動くな、時が来れば改めて指示する。機は一度きり……確実に、贄を食らうぞ」

　頭を垂れたまま八千代は微動だにしないが、悠久は心配も気遣いもなく出ていく。残された八千代の股の間からは、食い散らかした後の残骸が零れ落ちていた。
　