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妖魔滅伝・団右衛門!

第1章 夜討ちの退魔師団右衛門

 
「ここは好き好きだが、嘉明は感じる性質なのだな。良い、淫らである程、精は濃くなる」

 強く摘み弾いてみれば、生きがいい魚のように嘉明の体が跳ねる。敵意を向け睨みつける瞳に反した反応に、八代は強気な笑みを浮かべた。

「簡単に折れないでくれよ。魂が強く輝く程、美味くなるからな」

 そう呟き、八千代は右の突起に軽くかぶりつく。鬼特有の尖った八重歯が深く肌を突き、強い刺激を与える。そして神経を犯す唾液と共に貪られるそこに、嘉明の快楽は完全に目を覚ました。

「あっ、やめ……はぁっ!」

 腕を動かし拒もうとしても、精々拳を握るくらいが限界である。嫌だと首を振る仕草すら緩慢で、体は相手を喜ばせるような身の震えしか許してくれなかった。

 両胸を責めながら、八代は足で嘉明の股座を探る。八代の膝に当たる嘉明自身は、しっかりとそそり勃っていた。

「上しか触っていないのに、良い頃合いではないか。色をあまり知らぬ割に、本能に忠実な体だ」

 両胸から離れ、八代は嘉明の中心に手を触れる。極上の子種は解放を求め、しとどに自身を濡らしていた。
 

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