
妖魔滅伝・団右衛門!
第1章 夜討ちの退魔師団右衛門
「さて、初物をいただこうか。ああ……人の精は一年振りか。毒された劣化品でないものはいつ振りだろう」
八代は嘉明自身を深くくわえると、根元から射精を促すように吸い上げる。我慢しようと意識を集中させれば、かえって熱を感じてしまう。理性ではどうにもならない波が、嘉明の全身を襲った。
「く……あ、ああっ!!」
頭が真っ白になり、本能のまま放たれる子種。それを一滴たりとも逃すまいと、八代は嘉明の先まで愛撫する。そして精を舌で転がし堪能すると、喉を鳴らして飲み込んだ。
「……想像以上に美味な子種よ。有象無象の血が跳ねてもけして汚れず、信念と忠義を貫く清廉な味だ。ふ、八千代には、本当に感謝しなければならないな」
八代は満足しくつくつと笑うが、嘉明に広がるのは屈辱と憤怒だった。相手の目的を知っていながら、まんまと快楽に溺れ、喜ばせてしまった不手際。出来る事なら、今すぐ腹を切りたいくらいだった。
そしてまだ屈辱が終わらない事を、嘉明は悪夢の宣告で知っている。八代は最悪の予想通り、すぐに嘉明の太ももに手をかけた。
