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　しみじみと語りながら、鬼は八千代を押し倒し、前戯もなく八千代へ剛直を挿入する。この行為には、愛も優しさもない。八千代を壊す義務で、盛り上がりもなく律動を繰り返すだけだった。

「あぐっ……や、はぁっ……ん」

　精を注がれれば、人ですらなくなる。恐ろしい言葉に戦慄したのは一瞬だけで、与えられる快感に八千代は甘い声をあげる。既に体は、鬼の肉棒を食らう事だけが愉悦と化していた。

「あ……もっと、あぁんっ！」

　八千代は腰を振りたくり、快感を強めようと跳ねる。心の中に、恐怖はもはやない。体の欲求を満たす事だけが、八千代の望みだった。

　そして八千代を壊す毒が注がれたその時、八千代は絶頂を迎え叫ぶ。

「いいっ……ああーっ！」

　中は毒を引き込み、奥まで得ようと強く締め付ける。この時、八千代は恐怖を捨て去った。体が鬼に変わる事など、もはや問題ではない。心が既に、粉々に砕かれていたのだから。

　八千代はそれからも鬼の奴隷として、白濁を吐き出すだけの餌であり続けた。完全に鬼と化し、精に価値がなくなるその日までは。