
妖魔滅伝・団右衛門!
第2章 嘘つき団右衛門
団右衛門が一度身を離し着物と下帯を取ると、その裸体が目に入った嘉明は目を丸くした。
「お前も、鬼なのか……?」
団右衛門の中心で反り勃つものは、八代に負けず巨大である。そんなものを受け入れなければならないと分かると、嘉明の心には再び躊躇が生まれ始めていた。
「だから安心しろって。優しくするって言っただろ」
団右衛門はその躊躇を打ち消すよう、壊れ物を扱うように嘉明の足を広げる。そしてその間に割り込み、まだ閉じている孔へ舌を這わせた。
「ぅ……」
鬼に一度破られていると言っても、そこはほとんどの愛撫を知らない。舌の絶妙な柔らかさやぬるつき、熱さは初めての感覚を呼び覚ます。
「あ……く」
嘉明のそこは段々受け入れる覚悟を決め、閂を外していく。少しずつ深くなる快感に、嘉明は手を自身へ伸ばし、慰め始めた。
「待て、自慰は禁止だ。欲しがらなきゃ駄目だって言っただろ」
団右衛門がそれを止めて押さえると、嘉明は後ろと前、両方の快感を失ってしまう。文句を言いたげな瞳を向けられても、団右衛門は首を横に振った。
「そんなに触りたいなら、こっちにしとけ。こっちならおいそれと気もやれないだろ」
