
妖魔滅伝・団右衛門!
第2章 嘘つき団右衛門
代わりに団右衛門が導いたのは、胸の突起。嘉明の手ごとそこを擦ってやれば、嘉明はすぐに自ら動き始めた。
「く、あっ……はぁ」
人に見られているにも関わらず、男ならばあまり弄らない場所を慰めながら欲に耽る。髪を乱し浸ると同時に、嘉明は足を自ら広げ団右衛門に熱い目を向ける。快楽に興じる、淫らな誘いだ。
「いい……本当にいいな、あんた」
望み通り、今度は指をひくつく後ろへ突き込む。すると嘉明は大きく背を逸らし、爪先を伸ばした。
「ぅああっ!」
団右衛門が解したおかげで濡れたそこは、嘉明をさらなる境地へ連れて行く。我慢出来ず声を上げれば、もう喘ぎは止まらなかった。
自分で胸を弄り、指を後ろで貪りながら先走りを垂らす痴態。団右衛門は自分の逸物がどれだけ相手に負担をかけるかよく知っている。だからこそ痴態に焦る事なく、じっくりと嘉明を広げた。
前は触られるのを禁止され、後ろは弄られても奥の奥までは指が届かない。嘉明は気持ち良いのに満たされなくて、団右衛門に縋りつく。
「頼む……早く……!」
嘉明の体は、団右衛門の思惑通り渇望していた。本当に精が薬なら、これ以上なく浸透していただろう。
