テキストサイズ

裏切りの恋

第1章 高校デビュー!

奏と通学路を歩いていると、なんだか周りの人に見られている気がしてならなかった。

「奏、変わったね。」

「え、そうかな?」

「うん。変わった。昔は女の子がいたらすぐに緊張してたもん。真っ赤な顔して逃げそうになってて、私がおいかけてたの。」

「そんなことあったっけ?」

「あったよ!」

談笑しながら学校まで行く。また奏と行けるとは思わなかった。大好きな奏と。

「あ、クラスでてるみたい、見に行こ!」

「待って、遥加、走るとあぶないって…」

ドンッ

「あ、すみません、ぶつかってしまって、大丈夫ですか?」

「ははっ、元気な新入生だ。君こそ大丈夫かな?」

「はい、本当にごめんなさい。」

「全く遥加は。」

「奏!?」

「雅紀!」

まさか、知り合い?しかも見るからに先輩っぽい?どうしよう、私の第一印象絶対悪くなってる。

「入学式はもうすぐだよ。早くクラスに行きな。」

「言われなくても。」

なに、このギスギスした空気。何かあるのかな。私の知らない、何かが。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ