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裏切りの恋

第1章 高校デビュー!

入学式が無事に終わり、なぜか奏と家に帰った。奏は男子からも女子からも目をつけられてたらしくて、帰ろうと思った頃には制服がぐちゃぐちゃだったらしい。

「疲れた。」

「あれだけもみくちゃにされればね。」

「もう無理。遥加、なんか面白いことして。」

「え?いきなりすぎだよ、奏。あっ、そういえば、私が朝ぶつかったあの先輩。奏と知り合い?」

「遥加あいつのこと知らないの?多分遥加だけだよ。」

「怖い人だって清乃ちゃんから聞いたけど、それくらいしか知らない。」

「あの人は、昔から競ってた宮元雅紀。俺が来る前まで学校の中のNo.1のイケメン。まぁでも俺が来たからには俺が勝つけど。」

「それって、どうやって決着つけるの?」

「付き合った女の子の数。ちなみに、中学の頃は俺の勝ち。」

「好きでもないのに付き合うの?」

「うん、でもちゃんと3ヵ月付き合わなきゃいけないってルールはある。」

「へぇ。」


到底、納得のいくものではなかった。だって、付き合うっていうのは好きな人だからできるんでしょ?何それ。それって、『期限のある付き合い』。ってことでしょ?そんなの嫌に決まってる。順番が決められていて、その時だけ彼女でいても私は嫌だと思う。それは身勝手だよ、奏。

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