幻星記序章~白夜の時終わりぬ…だが黎明の時来ず
第9章 セナ
再び…セナに連れられて、商店が並ぶ通りに出た。
「エナは、ダウルの妻なの。」
「えぇー!。」
「私とは、遠縁にあたるわ…。確か…母方の曾祖母が、はとこにあたる…だったかしら?。」
「ふーん。そうなんだ…。」
いつの間にか…町外れまで来てしまった。それでも歩みを止めないセナ。不安になり名を呼ぼうとするが
「着いたわ…。」一軒のぼろい看板の無い店に入る。リューンがあわてて入る。店の中は、こじんまりとしていて武器が所狭しと置かれている。客は誰もいない。店主の前に来ると足元の硝子棚に置かれた小刀を見定める。
「これとこれ…二十本ずつくれるか?。」〈三の剣〉の声で話す。
「こちらはありますか゛…こちらは十五本しかございません。」
「それだけくれるか?。」
「はい。」
「中剣が欲しい…。」
「かしこまりました。すぐご用意致します。」
「ここは…馴染みの客しかこない…。」
「ふーん。そうなんだ。」
「シグマ様…こちらでよろしいですか?。」
「シグマ?!。」
「人間だった頃の名だ。剣を取れ!。」
「う、うん…。」三本出された…〈虹石〉…〈ダイヤモンド〉の重さの違う…中剣を一本づつ振っていく。
「真ん中の剣が、良さそうだな…。」
「うん。手に馴染む…。」小刀を包んだ紙袋二つを〈三の剣〉の前に差し出す店主。
「これも頼む…。」〈札〉を差し出す。
「買ってくれるのか?。」
「小剣では、話しにならないからな…。」痛い所を付かれ言葉を詰まらす。
「ぐぅ…。」
「いくぞ!。」
「う、うん…。」
十五時の鐘がなる。
「エナは、ダウルの妻なの。」
「えぇー!。」
「私とは、遠縁にあたるわ…。確か…母方の曾祖母が、はとこにあたる…だったかしら?。」
「ふーん。そうなんだ…。」
いつの間にか…町外れまで来てしまった。それでも歩みを止めないセナ。不安になり名を呼ぼうとするが
「着いたわ…。」一軒のぼろい看板の無い店に入る。リューンがあわてて入る。店の中は、こじんまりとしていて武器が所狭しと置かれている。客は誰もいない。店主の前に来ると足元の硝子棚に置かれた小刀を見定める。
「これとこれ…二十本ずつくれるか?。」〈三の剣〉の声で話す。
「こちらはありますか゛…こちらは十五本しかございません。」
「それだけくれるか?。」
「はい。」
「中剣が欲しい…。」
「かしこまりました。すぐご用意致します。」
「ここは…馴染みの客しかこない…。」
「ふーん。そうなんだ。」
「シグマ様…こちらでよろしいですか?。」
「シグマ?!。」
「人間だった頃の名だ。剣を取れ!。」
「う、うん…。」三本出された…〈虹石〉…〈ダイヤモンド〉の重さの違う…中剣を一本づつ振っていく。
「真ん中の剣が、良さそうだな…。」
「うん。手に馴染む…。」小刀を包んだ紙袋二つを〈三の剣〉の前に差し出す店主。
「これも頼む…。」〈札〉を差し出す。
「買ってくれるのか?。」
「小剣では、話しにならないからな…。」痛い所を付かれ言葉を詰まらす。
「ぐぅ…。」
「いくぞ!。」
「う、うん…。」
十五時の鐘がなる。