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「そうですか？　私は別に--」
「女っぽくなったというか」

私のとぼけた回答に被せるように部長は確信をついた。
その瞬間だけ、言葉に鋭さがあった。

「ッ……」

不覚にも言葉を詰まらせてしまった。

この人は、はじめからお見通しで話していた……のか？

「まあ、私の思い過ごしならいいんだけど……」

一瞬見せた鋭さはすぐに霧散し、いつもの飄々とした態度に変わる。

「まあ、私も一応は部長だから？　部員が変なことになったらまずいって訳で……應田さんも早乙女君のことでなにか気がついたことがあれば教えてね」