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男の娘をプロデュース!?

第5章 売り子

「はい。わかりました」

答えたときの私の顔はどんな表情だったのだろうか?

狼狽えていたのか、ムッとしていたのか、うまく笑えていたのか?

ただ部長は私の顔を見て満足したように立ち上がり、「じゃあ……」と手を挙げて学校へと戻っていった。

春の風が部長のアーティスティックな白衣をフワッと柔らかく翻らせる。

私は呆然とその後ろ姿を見送っていた。

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