テキストサイズ

タバコとシャボン玉

第3章 偶然

竜也「おう、お前たちも見たんだ晴れトーク」


美咲「あ、おはよう竜也」

幹子「お、おはよう・・・」


西條達也(さいじょう たつや)は、幹子と同じく高校で出会った友人の一人。バスケが上手く、頭がいい、所謂イケメン。


達也の周りには、いつも男子が集まり他愛ない話をしている。しかし、今日は珍しく私達の話題に入ってきた。



幹子「た、達也君も、見たの?」

達也「おう。あれは結構当たりだったよ」

幹子「そ、そうよね!私もそう思う!」


私の正面に座っている幹子は、後ろに立っている達也に身体を向け、椅子から少し跳ねながらそう言った。



幹子は、達也と中学の頃からの同級生らしいが、何故か話すときは、とても緊張している様子。他の男子と話すときとは、少し違う雰囲気だ。



達也「ってか幹子、お前髪伸びたんじゃね?」


幹子「そ、そうかな?短い方がいい?」


達也「んー俺はもうちょっと短い方が好きかなー。美咲はどう思う?」


特に何も考えていなかったが、今のままで十分可愛いとだけ伝え、一時限目の準備を始めた。


幹子は、達也を見つめていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ