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タバコとシャボン玉

第4章 心


外に出ると、余計に蝉の鳴き声がうるさかった。しかし、選手たち、そして女子達の熱気がなくなったせいか、すこし涼しく感じた。


少し唸りながら背伸びをし、一気に息を吐き出した。



体育館の入り口を出て、真っ正面の大きな木に向かって歩いた。木下は、太陽の木漏れ日がキラキラと光っていて、まるで川の上にいるようだった。



木の根っこに腰掛け、体育館の外観を眺めていた。中ではまだ、女子達の激しい戦いが繰り広げられているのが音だけで伝わってきた。


真夏の、なんてことない日常のひと時だ。

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