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誰も知らない

第1章 自分を

途端に怖くなり逃げ出した


どこまでも逃げた

塔子と遊んだ公園を過ぎて


坂をどんどん上がり


息が切れて、頭が痺れるくらい走り続けた。



息が止まりそうになりながら、いっそ絶えてしまえばいいのだと思った


そう思いながらも薄れた意識に少しばかりの幸福を感じた




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