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私のこと知らないくせに。

第2章 助けて。




母の死因は、臓器の機能の低下。

あの日、母と買い物をした帰りに突然
信号無視のトラックが私の前を歩いてた母にぶつかった。

トラックは結構なスピードが出ていて。
母の肋骨を砕いた。そして、地面に落ちた衝撃で頭部の骨も骨折

手術をしたが、粉々になった肋骨が
内蔵に何箇所も突き刺さり治す術がなかったと言っていた。

頭部も同じようになっていたと。

あの状態で生きていた母が凄いと言っていた。
私に話終わったあと(手術室に入った時)にはもう気絶していたと

母の葬儀には、いろんな人が来ていた。

母から、母の死後。私を任されている人もいた

でも、私は誰とも喋らなかった。
一人で生きていくことを心に誓った。


それから数日後、逃走していたトラックの運転手は捕まった。

信号無視などしてない。私の母が飛び出してきたと言っていた
運転手だったが。私達を見ていた人達の証言があって運転手は
懲役20年だという。死刑にでもなって死ねばよかったのに。


それから、私はこの母と暮らした家で1人暮らしている。


今でも、いじめは消えない。


「助けて」


その言葉も今では誰にも届かない。


だから、私は強くなると決めたの。


母のように、強く生きると決めたの。



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