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Alice is where?

第2章 『Alice in Cinderella world』

そして、あの恩知らずなウサギさんは何処に―

 




 私はダニエル君に言われた通り、お花畑の近くにある一戸建ての家に行ってドアをノックした。
 出てきたのは、継ぎ接ぎだらけの服を着た私と同い年くらいの女の子だった。

「あの・・・。ど、どちら様でしょうか・・・?」

と私に控えめに訪ねてきた。

「わ、私は旅の者で。ぇぇっと、道に迷ってしまったんですよ。」

と必死に嘘を吐いている私に女の子は

「まぁ!それはお困りでしょう。どうぞ・・・っと言っても私の家ではないので少々・・・。」

と言いかけたとこで部屋から怒鳴り声が聞こえてきた。

「シンデレラ!!シンデレラはどこなの?!」

「シンデレラは玄関にいると思いますわ。お母様。」

「はやくシンデレラを呼びなさいっ!!あの子は16にもなっても床掃除すらできないのかね!!」

そんな会話が聞こえてきた。そのとき、彼女を見たら酷く怯えていたので私は


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