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僕と娘の話

第2章 先輩の葬式

「はい…よく僕のこと覚えてましたね」
なんだ…栞さんとも普通にしゃべれるじゃないか…俺…

「覚えてるわよ。宮坂くん男前だもん。宮坂くん目当てでうちの部署に見にきてる子たち多かったもん」

栞さんは髪を書き上げながら
疲れた顔で笑った

「…失礼なこと言いますが、疲れた顔してますね…痩せてますけど平気ですか?」

栞さんは笑った
「優しのね。あの人とは大違い…でも平気よ。夫が真面目に働いてくれたおかげで、貯金は生活していけるくらいにはあるから…」

意外だった

先輩と結婚したと知ってから
あの女が…と栞さんのことを目の敵にしていたから

でも思っていたより普通な人なんだ

「なにか困ったことがあったら、いつでも相談乗りますから」

そう言って式場を後にした

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