僕と娘の話
第1章 僕の話
「会社には言わないで下さい…」
先輩に軽蔑されることも勿論
仕事に支障をきたしたくないという気持ちがあった
俺がそう言うと先輩は驚いた顔をした
切れ長の細い目を見開き
困ったように笑った
「俺は信用されてないね。そんなことしないよ。ただ……」
ただ…
「あんな熱っぽい目で見られ続けたら…相手が男でも良いかなって…セックスしてみたいなって思ったんだよ」
先輩からの言葉、素直を反応できなかった
きっと騙されてる
俺は…先輩に脅されているかもしれない
いくら性欲の強い26歳男性でも
俺みたいな23歳の筋肉質な男らしい男に、そんな気起こすわけがない…
もう…考えるのも良い
これを期に止めてしまおう
「先輩…これから俺とホテル行きませんか?」
先輩は本当に俺とセックスした。
セフレになった。
良いと思った
結婚して様が、心は俺だけを向いていると思った
幸せだった