僕と娘の話
第12章 娘の連れて来た男
「俺はなんせ、里生の初めての相手ですから」
「!!」
頭に血が登る
初めての相手…この男が…
目の前の男に猛烈に嫉妬する
順くんは目を糸のように細めて笑い
ずる賢い狐のような不敵な表情を浮かべる
憤る俺に気がついたのか
バカにするように俺に近づく
「里生は色が白くて色素が薄いから乳首も可愛い色をしています
童顔なのに良い身体をしてますからね」
俺はこの失礼な男を睨みつける
父親としてではもちろんない
一人の男として
いや
里生ちゃんに惚れている男として
この失礼な男を許さない