
水那月 🌙
第2章 新学期
ぎりぎりで校門をくぐれば
生徒も生活指導の先生もいない 。
誰もいないから見やすいや と
ポジティブに考えクラスを確認する 。
俺は .. 2組か
中学が同じだった奴は .. いないな
この3年間は平和に過ごせそうだ と
のんきな事を思っていると
遠くからはチャイムの音
初日から遅刻はまずい !
急いで上靴に履き替え
やっとの思いでついた4階にある教室 。
ドアの前で息を整えて扉を開けると
時すでに遅し 。
俺の前には仁王立ちでたっている
.. 先生
名前見るの忘れたなあ ー
なんだっけ ? と考えていると
頭上から
「おはよう二宮 。初日から
遅刻とはいい度胸だな 」 と
相当ご立腹な俺の担任 。
「すいません .. 」 とつぶやきながら
上を見上げると
先程とは態度が180度変わり
「お おう 。まあ遅刻くらい
いいだろう 。ほれ早く席座れ 」 と
耳を赤く染めながら言われた 。
嫌々先生がそんなこと言っちゃ
ダメでしょ 笑
そう思いつつもお言葉に甘えて
自分の席に座った 。
