Method of the smile*:。✡
第4章 Step 4
駅に着くと、車の中からキミを探した。
ふと、1人の女性に目がとまる。
特別かわいいとか、きれいだとか
そんな感じではない。
至って普通。そんな子だ。
その子は誰かと待ち合わせしている
らしく、キョロキョロ辺りを見回してた。
キョロキョロして、時計を見て…
キョロキョロして、時計を見て…
その繰り返し笑
でも、段々顔が曇って
泣き出しそうに、それでも探そうと
下唇を噛んで何回も同じ動作を
繰り返していた。
通りすがりの通行人が、窓越しから
女性を見る俺を見て、不審そうに
ちらちら見てきた。
やべっ!
約束の時間過ぎてる!
急いでキミにメールする。
どんな服なのか、
俺はバレたらだめだから、
キミを探すヒントをもらうため。
返事を待ってる間、
やっぱりあの女性が気になる俺。
ちゃんと会えたかなー?
見ると、その子は携帯を開いて
メールを打っていた。
少し怒ってる感じだったが、
まあ、相手が寝坊かなんかなんだろーな!
その子が携帯を閉じると、
俺の携帯にメールが!
タイミングいいなっ!
メールを開くと、
キミからのヒントが。
読み進め、キミを探す。
さっきの女性を見て、ヒントを読む。
も、もしかして…ピコーン!!!
いてもたってもいられなくなり、
窓を開け、叫んだ。
雅「あーきーちゃーんー!」
まわりを忘れて、叫んでしまった。
後でニノに怒られそうだ…
さっきの女性はびっくりして
こちらに走ってくる。
名前を確認すると、やっぱりキミで。
とりあえず車に乗せた。