王子様のプロポーズ〜クロード編〜
第4章 ショッピング
翌日、午後からクロードと共にフィリップの街を散策しながら買い物をする約束をしていた。
1週間分の衣裳が十分にある為、午前中はゆっくり休む様に言われユリは暇つぶしに指だけで編めるリリアンや縫いぐるみに着せる服を作っていた。
一方クロードはウィル王子の執務室にいた。
ウィル:「ユリはどうしてる?」
クロード:「仕事は休ませ部屋で休養取らせています。」
ウィル:「そう」
クロード:「それでウィル様、午後からですが少し外出の許可を頂きたいのですが」
ウィル:「外出?どうして?」
クロード:「ユリ様がフィリップの街を観光したいと仰ってまして」
ウィル:「彼女の願いなら構わないよ。ずっと部屋に籠りっぱなしじゃ正直可哀想だと思ってたんだ。気分転換に連れてってあげてよ」
クロード:「ありがとうございます」
ウィルがクロードの顔を見て意味深な笑みを浮かべる。
クロード:「何か・・?」
ウィル:「クス・・いや、随分彼女に優しくなったなと思って」
クロード:「そうでしょうか?私も病人にキツく出来るほど鬼ではありません。」
ウィル:「そう」