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王子様のプロポーズ〜クロード編〜

第4章 ショッピング


お昼近くになりクロードがユリの部屋に来た。


クロード:「ユリ様、お昼ですが・・・って何してるんですか?」


クロードはユリが絨毯の上に座り大量に作ったリリアンとうさぎのぬいぐるみに囲まれ1匹のぬいぐるみに作った服を着せていた。


広い部屋が裁縫道具と布、ぬいぐるみで散らかっていた。


ユリ:「あ、クロードさん見て下さい!さっき出来た服、この子にピッタリだと思いませんか?」


ユリは完成したぬいぐるみの服に大満足してそれをクロードに見せる。


クロード:「・・・・」


ユリ:「あ、男の人ってぬいぐるみなんか興味無かったですよね・・ごめんなさい。出掛けますよね?直ぐに片付けます。」


ユリはいそいそと他のぬいぐるみを抱き上げようとするとクロードの手が伸びてきて先にぬいぐるみを取られた。


ユリ:「あ・・」


クロード:「・・・・」


クロードはうさぎのぬいぐるみをジッと見つめている。


ユリ:「(うさぎとクロードさん・・なんか面白い光景だなあ・・)」


クロード:「随分可愛らしいぬいぐるみですね」


ユリ:「え?」


クロード:「しかもこんなに沢山・・これらも全部貴方が作った物ですか?」


ユリ:「はい。日本に帰れば買った物もあるんですけど・・やっぱり自分の作った物に愛着が湧くんです。」


ユリは裁縫道具を片しながら応えるとクロードが未だにぬいぐるみを持ったままジッと見つめている。


クロード:「・・・・//」


ユリ:「クロードさん?」


ジッとうさぎのぬいぐるみを見つめてるクロードがハッとした様に顔を逸らし咳払いをする。


ユリ:「(クロードさんぬいぐるみ好きなのかな?)」


クロード:「失礼・・//」


クロードはぬいぐるみをベッドの方へ持って行った。




ユリ:「あの・・クロードさん」


クロード:「何でしょう?」


ユリ:「今日のお昼なんですけど外で食べに行きませんか?」

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