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王子様のプロポーズ〜クロード編〜

第5章 パーティー

穏やかな2人が抜けて少し寂しく思うもののキース王子、ジョシュア王子、グレン王子が残った。


ジョシュア:「少し小腹が空いたな」


グレン:「そうですね。何か食べますか」


ジョシュア:「ああ、そうしよう」


キース:「お前も来いよ」


ユリ:「あ、はい」


ユリはキース王子達に連れられ豪華な料理の並んだテーブルに向かう。


キース王子が皿に料理を盛るとユリに差し出す。


キース:「ほら 食え」


ユリ:「ありがとうございます。頂きます。」


言葉遣いとは裏腹に面倒見の良いキース王子。


するとジョシュア王子が言う


ジョシュア:「そういえばお前弁護士らしいな」


ユリ:「はい。」


ユリは隠す事無く頷く。


ジョシュア:「何故、ウィル王子の専属デザイナーをやっている?本職ではないのだろ?」


ユリ:「そうですね。私も指名で来て驚いていたんです。」


グレン:「あんた日本では有名な弁護士らしいが今じゃオリエンスでも有名だ。テレビで悪魔の弁護士の名を聞かない日は無い。」


ユリ:「お騒がせしてしまってすみません・・」


苦笑いで言うと


グレン:「いや、あんたが色々真実を明かしてくれたお陰で俺も色々助けられたし勉強になった。」


柔らかい笑みで言う。

ジョシュア:「悪魔の弁護士?それならドレスヴァンでも新聞に載っていたのを読んだがあれはお前の事だったのか?」


キース:「お前が悪魔?・・全然見えねーな・・何でそんなあだ名が付いたんだ?」


ジョシュア:「うむ。見るからに弁護士というのも少々頼り無さそうに見えるが」


グレン:「確かにそうかもしれませんが法廷に立つと違うみたいですよ?」


ユリ:「・・・・」


ユリは苦笑いを浮かべながらトマトを口に頬張る。



クロード:「・・・・・」


気付けばクロードがユリの様子を遠くからジッと見つめている。



そして丁度ユリの近くを通ったメイドに向かって50代ぐらいの男性が体当たりをする様にぶつかって来た。


ユリ:「!」


メイド:「キャッ!」


ユリは咄嗟にメイドを庇おうとしたが間に合わずメイドの運んでいたワイングラスが床に散乱した。


男性:「何て事だ!スーツが台無しじゃないか!」


メイド:「たっ大変申し訳ありません!」











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