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王子様のプロポーズ〜クロード編〜

第5章 パーティー

ウィル:「ユリ行こう」


ユリ:「あ、はい!では・・あの・・失礼します」


ユリはキース王子達に一礼してウィルの後に付いて行った。


クロード:「・・・・・」


クロードは無表情を保ちながらユリとウィル王子の背中を見つめた。


クロード:「(一体ウィル様は何を企んでいらっしゃるのか・・ユリ様に何を・・?)」


疑問に思いつつ後始末に取り掛かる。


そんな中同じくウィル王子の奇妙な行動に興味津々なロベルト王子達の話し声が聞こえて来る。



ロベルト:「あのウィルりんが珍しくない?」


ジョシュア:「何がだ?」


ロベルト:「やだな〜ジョシュぽん鈍いんだから〜」


ジョシュア:「ジョ、ジョシュぽんとは何だ!💢」


グレン:「それよりも確かにウィル王子の行動は確かに少し気になりますね・・」


エドワード:「ええ、確かにこれまで特定の異性を側に置いたりした事は無かった彼が今はユリさんを側に置いてる事が珍しいですね」


ロベルト:「ウィルりんに春が来たのかも♪」


グレン:「そんな単純な事じゃない気がしますけど・・」



王子達が自分の主君の行動を話題に盛り上がってる。


ずっと聞いている訳にもいかずクロードはメイドを下げさせウィル王子とユリの居る控え室の近くで待機していた。


しかしユリの着替えだけで中々2人は控え室から出てこない。


すると同じく疑問に思ったグレン王子がクロードの元に来た。


クロードはグレン王子に一礼する。


グレン:「あの2人まだ出て来てないのか?」


クロード:「はい。申し訳ございません。何かウィル様に御用でも?」


グレン:「ウィル王子じゃなくて駒欄弁護士の方だ。三枝大臣が会いたいそうだ。」


クロード:「三枝大臣ですか・・?」


三枝大臣とはオリエンスの重要な国会議員で国王との信頼関係も強い。


そんな大物とユリと関わりがある事が意外でクロードの目が見開かれる。


グレン:「あんたウィル王子の専属執事だろ?ユリをただの専属デザイナーとして雇っただけとは思えないんだけど?」


意味深に微笑むグレン王子




その頃、衣装部屋に案内されたユリは沢山のドレスを前に真剣な表情で悩んでいた。

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