王子様のプロポーズ〜クロード編〜
第5章 パーティー
ユリ:「うーん・・こんなにあるとどれが良いかわかんないです」
ウィル:「クス・・これなんかどう?」
ウィル王子は1着選びユリの前に持って行く。
ウィル:「小柄なユリに合いそう」
ユリ:「わあ 素敵ですね!それにします」
笑顔で即決するとウィル王子も嬉しそうに笑顔を返す。
ユリはドレスを持ってフィッティングルームに入り着替えて出てきた。
ユリ:「お待たせしました。どうでしょう?」
ウィル:「とっても素敵だよ。このまま攫って独り占めしたいぐらい」
ユリ:「え?やだウィル様、オーバーですよ//」
ウィル:「本当にそう思っただけなんだけどな・・それより本題に入って良い?」
ユリ:「あ、はい」
ユリは改まってウィル王子に向き直る。
ウィル:「僕と付き合って欲しい」
その頃クロードは・・
クロード:「・・・・」
じっと2人が来るのを待ちつつも内心落ち着かない様子だった。
何か胸騒ぎがする予感とユリとウィル王子を2人っきりにさせた事が胸の中がモヤモヤとさせる。
しかしそのモヤモヤの理由がこの時まだなんなのかクロードには知る由も無かった。
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ユリ:「付き合う・・とは?」
クエッションマークが頭の上に浮かぶユリ
ウィル:「勿論本気とは言わない。3ヶ月の間だけで良い。恋人の振りをして欲しい。」
ユリ:「・・・・」
真剣な表情で言うウィル王子にどう返事をしたら良いか悩む。
ユリ:「それは何故なのか理由は教えて頂けないのですか?」
ウィル:「今は言えない・・」
切なげに目を伏せる
ウィル:「もし言ってしまえば君は・・いや・・とにかく今は何も聞かないで欲しい。これは契約だ」
ユリ:「契約?」
ウィル:「そう・・僕と君だけの秘密の契約」
ユリ:「・・・・」
ウィルはユリに契約の条件を口にしユリはそれを承諾する事にした。
しかしこれをクロードに相談出来ないことがユリには何故か気が重く感じていた。
2人は部屋を出て会場に戻ると案の定クロードが待っていた。