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王子様のプロポーズ〜クロード編〜

第1章 プロローグ

ファッションショーを無事に終えその祝賀杯のパーティーが開かれた。


ユリはピエールに押されドレスアップしパーティーに参加させられた。


自分のデザインした服が出るというのは何だか恥ずかし様なむずがゆうい気持ちになる。


そしてジョン・ピエールが王室御用達とあって各6カ国の王子もパーティーに参加しジョン・ピエールの作品に賛否両論と盛り上がっていた。



ジョシュア:「しかし今回の作品はいつもと雰囲気が違ったな」


ドレスヴァン王国のジョシュア王子が言う。


キース:「確かにな。ピエールの作品には思えないものがあった。」


リバティ王国のキース王子


ピエール:「あら流石ですわね。確かに今回のショーはいつもと違う趣向にしました。その中には彼女のデザインした作品もあります。」


ジョシュア:「ほお」


キース:「成る程、それで」


グレン:「初めて見る顔ですね。」


オリエンス王国のグレン王子がユリの顔をジッと見る。


ピエール:「ええ、最近雇ったスタッフです。ほら!ボーッとしてないで王子様達にご挨拶なさい!」


バシッと背中を叩かれ少し前のめりになる。


ユリ:「駒欄です」


短く挨拶する。


グレン:「(ん?駒欄?)」


その苗字に聞き覚えがあったグレン王子を他所に横から明るい声が飛ぶ。


ロベルト:「へえ〜駒欄ちゃんよろしくね〜。俺はロベルト・バトン♪」


アルタリア王国のロベルト王子は気さくに人懐っこい笑みでユリに微笑み掛ける。


するとロベルト王子に続き銀髪の爽やかな雰囲気を纏った王子が優しい笑みで近づく



エドワード:「私はエドワードと言います。どうぞエドとお呼び下さい。」


ユリ:「エドワード様・・シャルル王国の・・?」


エドワード:「ええ、どうぞお見知り置きを」


優雅なお辞儀をする。


そして一度お会いしたウィル王子がユリに


ウィル:「また会ったね」


意味深に微笑むウィル王子


ユリ:「はい」


やはりユリは手短に返事をする。ユリは少し引いた位置から人間関係を見ている。


ユリ:「(年齢が近いのか皆んな仲が良いのかな?)」


ぼんやり思っていると


ロベルト:「ちょっと!ちょっと〜!ウィルりん駒欄ちゃんと知り合いなの〜?」


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