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oh!my honey!

第4章 four

渋「はぁ!?ヤスと寝た!?」

横「お前、声でかいんじゃ!!」


あの日から数日後。
悩みに悩んだ挙句、一番受け入れてくれそうなすばるに、全てを打ち明け、相談することにした。

奢るからといつも来ているステーキハウスに誘って、食事をしつつ、話してみた。

さすがのすばるも、驚いたようだったが、
それなりに、受け入れて、納得してくれた。

渋「…ほんで、それの何が問題やねん。ヨコ、ヤスのこと好きやったんやろ?ほな、ハッピーエンドちゅーことで、問題なしやんけ。」

横「いや、ちゃうねん。それが…全く記憶にないねん。
ヤスにめっちゃ謝って、何したかとか、どうなったんかとか、色々問い詰めてはみたんやけど、あいつ、何一つ答えてくれへんねん。しかも、俺のこと完璧に避けとるし…」


そう。あの日以来、仕事以外でヤスは、一言も俺と口をきいてくれなくなった。


ものすごく謝った。
それはそれは、引くぐらいに謝ったのだが、「もうええから…」と、ヤスはそれだけ呟いて、部屋を出て行ってしまった。
二人で話せる機会もなく、結局二週間も時は過ぎてしまっていた。

渋「あほや…そら思っきしなんかやってもうとるやんけ。
あのヤスが、そんななるくらいやから、よっぽどやで?」

横「せやろ?もぉ〜…どないしたらええねん。」

すばるの大きな瞳に見つめられるだけで、
なんだか罪悪感が襲いかかってきて、
堪らず俺は、テーブルに顔を伏せる。

渋「…どないしたらって、ヨコのしたいようにしたらええやん。」

横「…はぁ?」

予想外なすばるの返事に、顔を上げる。


渋「もう、どっちみち引き返されへんわけやしさ、完全にやってもうとるんやから、もう怖いもんないやろ。とことん嫌われる覚悟でいくしかないやん。このままってわけにもいかへんやろうし。俺のいうてること、間違ってへんと思うで?」

すばるのストレートな言葉に、
俺もそれなりに言いくるめられていて、
なんだか強気になっていた。

横「…おん。おん!そうやな!当たって砕けろか!おっしゃ!いったるわ!!」

渋「切り替え早いな。」


結局、俺も相当なアホなので。

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