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oh!my honey!

第5章 five

昨日、すばるに相談してから、
気持ちはすっきりしていたはずなのに、
家に帰って、1人、冷静になって考えてみれば、問題は一つじゃないのだ。

もし、万が一、成功してしまったら、
それはそれでどうするんだ。

そりゃ、すばるは受け入れてくれるかもしれない、
でも、他のメンバーは?

ましてや、失敗してしまった日には、これから、どうやって、エイトとして頑張っていけばいい?
気まずすぎるやろ。
ストレスでハゲるは、太るはで大変になってまう。

結局問題は山積みで、
俺は、頭がパンクしそうなほど悩みながら、現場に来ていた。

横「…おはよー…」


渋「おはよ。」
亮「わっ!!横山くんどないしてん!めっちゃ老けてんで!!玉手箱でも開けたか!?」
丸「あらっ!亮ちゃんがそんなボケ珍しいわね!」
雛「いやいや、お前誰やねん。」

いつも通りのメンバーたち。
すばるは全てを知っていても、普段通りだ。

当の本人は、この有り様だと言うのに…


横「あれ?…ヤスは?」

ふと、ヤスがまだ来ていないのに気付く。


大「横山くん、ちょっと。」

すると、大倉に肩を叩かれ、
楽屋を出るように促された。

なんやろ…




俺と大倉は、人気の少ない局の非常階段へと向かった。

大「あのさ、横山くん…」

大倉が重い口を開いた。

横「なに?」

大「いい加減、ヤスが可哀想で見てられへん。」

横「えっ…?」

大倉の言葉に、動揺する。

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