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ネイキッドな君

第1章 俺は君を見つけ、

放課後さっそく夏樹と和真がそれぞれ1年のクラスをまわることになった。


美咲は朝のチラシを見た1年が来る可能性があるので生徒会室で待機である。




夏樹はかれこれ30分手当たり次第に声をかけているが返事は「すみません」やら「考えてみます」ばかりだ。


最後のクラスに行くがHRが終わってかなり時間がたっているので、教室に残っている生徒は少ない。


教室の中をこっそり見渡すと、友達同士グループからあぶれ、1人勉強をしている女の子がいた。


だいたいこの年齢の子は友達同士でグループを作りたがる。
そのグループに入れなければ強制的に仲間外れだ。


多分、もしかして……


いや、もしかしなくても彼女は所属しているグループがない?


これはチャンスじゃないか!




「失礼します」


夏樹は教室に満面の笑顔で入った。


その瞬間、
教室にいた女子が「誰?かっこよくない?」、「3年!イケメン生徒会長じゃん!」とざわつく。


夏樹はそれに気付かないふりをしてまっすぐ女の子のもとへ向かう。

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