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ネイキッドな君

第1章 俺は君を見つけ、

短くて艶のある髪

吸い込まれそうな瞳

白い肌

薄くて柔らかそうな唇

少し高めな鼻



絵に描いたような美少女。


夏樹はゆっくりと唾を飲み込み、何も感じなかったような素振りで話す。


「あ、あのね亮さんにお願いしたいことが…」


夏樹は一度そこで話すのを止めた。


こちらを見る亮の目があまりにも鋭いから。


「どうかした?」


おそるおそる聞くと、亮は想像よりもハキハキと話し始めた。


「私は『りょう』ではありません。
『亮』と書いて『まこと』と読みます。」


あちゃー……まちがってたか。


夏樹はへらりと笑い謝った。


「ごめんね。
うわー…俺、最低だね」


「いえ。よく間違われるので。慣れっこです。」


ん…?もしかして怒ってる?
態度が冷たい気がするのだが。


「いや、本当にごめんね。」


「大丈夫ですから、本題に入ってください」


やっぱり怒ってるよな?


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